こんにちはTANAKAです。今回は「屋根カバー工法費用って安く抑えることできる?」という疑問解消につながればと思います。
私は2021年5月から、実際に外壁塗装・屋根塗装・カバー工法を実施しました。
この経験から屋根カバー工法の費用を安く抑える方法には、おもに3つあることがわかりました。
実際に打ち合わせをした見積もりをもとに解説していきます。
屋根カバー工法を安く抑える①下地素材に着目する
屋根カバー工法は、一般的に2つの工程(下地処理、カバー作業)によって進んでいきます。
この下地処理という工程は、既存屋根上に下地となるベニヤ板を貼る作業のこと。既存屋根の素材に関わらずベニヤ板で下地が作られていきますが、この「ベニヤ板の厚さ」に着目してみてください。
下地処理に使用されるベニヤ板の厚みというのは業者ごとに違い、ほんの数㎜ほどのベニヤ板を使用する業者もあれば、10㎜以上という厚みの頑丈なベニヤ板を使用する業者まであります。
もし施工費用が変わらなければ、明らかに「厚みのあるベニヤ板」で下地処理をする業者のほうがおすすめ。ベニヤ板は厚みがあるほど単価もアップするため結果的に屋根カバー工法を安く抑えることにつながります。
ちなみに私が選んだ施工業者は、ベニヤ板の厚みが「12㎜」ほどありました。
写真で見ても分かるように、既存のスレート葺部分と比較するとベニヤ板の厚みがよく見てとれるかと思います。
最低でも10㎜以上のベニヤ板を使用してくれることが、費用を安く抑える1つのポイントになります。
屋根カバー工法を安く抑える②ガルバリウム鋼板のランクを考える
屋根カバー工法は下地処理を施したうえに、ガルバリウム鋼板屋根が貼られます。
このガルバリウム鋼板屋根というのは素材こそ同じものの、表面の特殊加工やガルバリウム鋼板の形状(瓦風など)によっても金額は変わってきます。
またガルバリウム鋼板の裏面に「断熱材」が施された製品もありますが、遮熱性や遮音性にとても効果的ですが費用としては約2倍の単価アップとなります。
費用を安く抑えるためには「表面加工や複雑な形状が施されていないガルバリウム鋼板」を選ぶことで、いわゆるガルバリウム鋼板本来の基本的なスタイルを選ぶことがポイントです。
たとえば私が施工したガルバリウム鋼板は、基本的なスタイルの製品で「1㎡あたり7,800円」という単価でした。もし特殊加工や特殊形状が施されている場合は、さらに2倍~3倍といった費用に膨らみます。
もちろん特殊加工が施されていれば紫外線を吸収して遮熱性を向上できたり、特殊形状によって個性のある外観に仕上げることができメリットはあります。
しかしガルバリウム鋼板そのものが耐久性のある屋根素材ということで、特殊加工によるさらなる美しさを求めなければ表面加工による耐久性に大きな差はないので、一般的なスタイルでも十分に持ち味を発揮してくれます。
屋根カバー工法を安く抑える③施工回数を減らす
屋根塗装および外壁塗装などと同じように、屋根カバー工法も施工回数を減らすことで費用を安く抑えることにつながります。
屋根カバー工法を行うときに必ず必要となるのが「仮設足場」の設置で、たとえば私の場合で「150㎡あたり135,000円」という仮設足場費用がかかりました。
屋根カバー工法の施工回数が増えれば仮設足場代が単純に増えるため、いたってムダな費用となります。
一般的に使用されるガルバリウム鋼板屋根の耐用年数は20~30年といわれていますが、表面の特殊加工をはじめ耐久性アップにつながる特殊形状を選ぶことで耐用年数向上を図ることが期待できます。
少しでも耐用年数がアップすることで次回施工までの期間が長くなるため、長期的にみれば結果的に費用を安く抑えることにつながってきます。
屋根カバー工法を安く抑えるときの注意点
屋根カバー工法を安く抑えるためとはいえ、あまりおすすめできないのが「下地に使用するベニヤ板の厚さ」を薄くしてしまうことです。
このベニヤ板の厚さというのは施工業者のポリシーが強く出る部分でもあるため、私たち依頼側に厚さを選ばせるということはほぼないと思います。しかし、もし選べるようであれば薄くするのは避けた方が無難です。
屋根カバー工法の強度をはじめ断熱性や遮音性というのは、屋根下地に使用されるベニヤ板の厚みによって変化します。またベニヤ板を薄くすることで耐久性も低下し劣化が早く進む、屋根の基礎が劣化しやすいといったデメリットがあるため費用を安く抑える場合には注意すべきポイントになります。
またガルバリウム鋼板を貼るとき「縦葺き」「横葺き」があり、より耐久性のアップにつながるのが「横葺き」といわれています。また私が依頼した施工業者も「縦葺きは雨が入り込みやすい」ということで、かならず「横葺き」でカバー工法を行っているとのこと。
したがってガルバリウム鋼板を貼る工程で「縦葺き」のほうが費用を安く抑えられる場合は選んでも構いませんが、なるべく「横葺き」にするほうが耐久性向上につながり、その後の屋根修復など余計な費用が掛からず結果的に費用を安く抑えることが期待できます。
まとめ
今回は「屋根カバー工法を安く抑える」について、実際の体験から3つのポイントと注意点をお話ししてきました。
私の場合、屋根カバー工法の費用として「150㎡約 400万円」という金額になりました。
値引き交渉をするまえの見積もりなので定価になりますが、だいたい従来工法の1戸建て住宅(2階建て)でこのような費用が必要となります。
さらに私の場合は屋根カバー工法に伴って、雨樋など関連部品をすべて新品に交換した金額になります。
もし関連するパーツを新品に交換するほど劣化しておらず、既存パーツを位置調整などで済ますことができればさらに屋根カバー工法費用を安く抑えることができます。
施工業者は屋根カバー工法に伴う関連パーツをすべて新品交換してくる傾向にあるので、もし見積もりに関連部品の交換費用が掲載されていれば再度劣化具合などを確認して、交換の有無を話し合ってみることも費用を安く抑えるためにはおすすめです。
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