こんにちはTANAKAです。外壁塗装でいちばん気になる「臭い」について実体験からわかったことを解説します。
ちなみに、私の自宅はこのように外壁塗装を行いました。
外壁塗装の現場を目の当たりにして、自分の鼻で臭いをかいだり、塗装職人さんに話を聞いたりした結果「外壁塗装の臭い」について詳しい知識が手に入りました。
よって外壁塗装の臭いにおける疑問は、この記事で大方解消できると思います。
外壁塗装の臭いとなる原因
外壁塗装の臭いとなるのは、おもに下塗り工程で使用される「シーラー塗装」の塗料臭が原因となっています。
外壁塗装は一般的に3回(下塗り・中塗り・上塗り)が行われ、最初の下塗り段階でシーラー塗装が施されます。
このシーラー塗装というのは外壁保護を目的とした下塗りシーリング塗装で、透明なクリア系の油性塗料が使用されることで強い臭いが発生します。油性塗料はシンナーを混ぜて濃度調節してから外壁へ塗装されるため、このときのシンナー臭が強いにおいとなって頭痛の原因などにつながります。
外壁塗装の段階による臭い
✅ 下塗り塗装‥外壁を保護する目的で塗られる油性塗料で、透明なシーラーと呼ばれる塗料が使用される。外壁塗装でもっとも強いシンナー系の臭いを感じる工程。
✅ 中塗り・上塗り塗装‥シーラーによる下塗り塗装のうえに重ね塗りされる塗料で、水性塗料であればシンナー系の臭いはまったくしない。コンクリート系のほのかな臭いのためほぼ感じない。
この下塗り塗装に使用されるシーラー塗料は外壁だけではなく、関連する軒天裏や鼻隠しなどにも塗られます。
シーラー塗装のうえから、さらに中塗り・上塗り塗装が行われます。
中塗り・上塗り塗装で使用される塗料がもし「油性」であれば、下塗りに使用されるシーラーと同じくシンナー系の強い臭いがします。
ただし最近は「水性」の塗料によって中塗り・上塗り塗装が行われるのが主流なので、中塗り工程が始まってしまえば下塗りによるシンナー系の強い臭いはピタッと収まります。
したがって外壁塗装で強い臭いを感じる大きな原因は「下塗り時のシーラー塗料」によるもので、さらに中塗り・上塗り塗装にも油性塗料が使用される場合であれば同じようにシンナー臭の原因となります。
外壁塗装の臭いは何日続く?
先ほど話したように外壁塗装の臭いとなる原因は「下塗り工程」によるもの。
したがって外壁塗装の臭いは「中塗りが行われるまで続く」と思っていけば間違いないです。
外壁塗装の下塗りから中塗りまでの期間は短く、雨など天候の影響もありますが基本的に翌日には施工されます。したがって外壁塗装の下塗りによる臭いは「1日続く」と思っておけばだいたい間違いないです。
実際に私の自宅でも、下塗り工程のときはシンナー系の強い臭いがしていました。
しかしその翌日に中塗り工程が行われるとシンナー臭はピタッとなくなり、中塗り水性塗料がもつコンクリート系の穏やかでわずかな匂いしか感じなくなりました。(ほぼ無臭といってもいい)
ただし外壁塗装の下塗りによるシンナー系の強い臭いは室内まで入ってくるので、もしペット、赤ちゃん、小さな子供などがいれば中塗り塗装が行われるまで避難させておくのもおすすめです。
また下塗り工程のあとに行われる中塗り&仕上げ塗りに、もし「油性塗料」が使用されるようであればシンナー毛の強い臭いは長期間続くと思っておいた方がいいです。少しでも強い臭いを回避しようと思えば下塗り以外の工程には、臭いの強い油性塗料ではなく「水性塗料」を使用することで強い臭いが何日も続くことはありません。
外壁塗装のおすすめ臭い対策
外壁塗装の臭い対策として、いちばんおすすめなのが「水性塗料の使用」「換気扇による排気」です。それぞれの対策を詳しくご紹介します。
臭い対策①水性塗料の使用
そもそも外壁塗装に使用する塗料が、すべて「油性」の場合は強い臭いから逃れることはほぼ不可能です。
下塗りとして使用される油性塗料シーラー(シンナー臭が強い)は防水加工として仕方ありませんが、その宇あえに塗られる中塗り&仕上げ塗りで使用される塗料は「油性」「水性」の2種類があります。
この中塗り&仕上げ塗りに使用する塗料で「油性」が使用されればシンナー系の強い臭いがずっと長期間続きますが、ここで「水性」が使用されればほのかなコンクリートのような臭いしかしません。
したがって外壁塗装を行う前に、中塗り&仕上げ塗りとして「水性塗料」を選ぶのも根本的な問題解消につながるおすすめの対策。
最近は臭いが穏やかということで中塗り&仕上げ塗りに水性塗料が使用されることが一般的ですが、もし油性塗料が使用されるようであれば臭い対策として水性塗料に変更してもらうのがおすすめです。
臭い対策②換気扇による排気
外壁塗装が行われるときは、まず「養生(マスキング)」という作業が行われます。
この養生作業によって全ての窓をはじめ外へ通じるドアなどがすべてマスキングされるため、窓やドアを開けて換気を行うという動作はできません。ただし換気扇関係はマスキングされないので、室内空気を排出する唯一の方法になります。
外壁塗装の臭い対策としてエアコンの使用は不的確で、なぜならエアコンは室外機から外気を室内へ取り入れる構造となっているため。いくらエアコンを作動させても外壁塗装の臭いは強まるばかりなので、臭い軽減対策としてまったく適していないため注意が必要です。
外壁塗装の臭いが継続する期間は、もっとも臭いの原因となる下塗りに使用される油性塗料シーラーを、中塗り・上塗りの水性塗料によって重ね塗りするまで。その期間は約1日ほどですが、この間だけ避難しておくというのもおすすめの対策になります。
まとめ
今回は「外壁塗装の臭い」について、外壁塗装を行った実体験からお伝えしてきました。もっとも強い臭いとなるのが「シーラー(下塗り工程)」になります。
もし中塗り・上塗りにも油性塗料が使用されれば、下塗りだけではなくシンナー系の強い臭いがずっと続きます。
油性塗料の特徴でもある強いシンナー系の臭いというのは、塗料をシンナーによって濃度調節する必要があるため。このときのシンナー臭が、外壁塗装で「もっとも嫌な臭い」となって現れます。
最近では外壁塗装に使用される塗料はシーラーを除いて、ほとんど臭いを感じない水性塗料が主流となってきていますので施工前に確認しておくとよいかもしれません。
また私の実体験からいえば、シーラー塗装によるシンナー系の臭いがかなり強力。
私の家族でも頭痛の原因となったりしたので、その期間だけ避難するなどの対処をおすすめします。(ただし基本的に1日くらい)
しっかりと外壁塗装業者と打ち合わせをして、なるべく水性塗料を使用することで頭痛につながる強い臭いを軽減することができます。