こんにちはTANAKAです。実際に施工した経験から「外壁塗装の工程および期間」についてお役立ち情報をお届けします。
ちなみに、私の外壁塗装体験談はこちら。
【一覧表】外壁塗装の12工程(スケジュール)と期間
私が実際に施工した外壁塗装をもとに、工程と期間についてまとめてみます。
工程(スケジュール) | 期間 |
①打ち合わせ | 約1日 |
②仮設足場の設置 | 1日 |
③高圧洗浄 | 1~2日 |
④外壁周辺機器の移動 | 半日 |
⑤ケレン作業 | 1日 |
⑥養生(マスキング) | 1日 |
⑦軒天・鼻隠し塗装 | 1日 |
⑧外壁塗装(3回) | 2~3日 |
⑨養生撤去 | 1日 |
⑩外壁周辺機器の戻し | 半日 |
⑪確認作業 | 半日 |
⑫仮設足場の撤去 | 1日 |
合計 | 約10~14日間 |
ただし外壁塗装を行う坪面積などによっても工期は変わり、雨や雪といった気象条件でも変動があります。
うちの場合は156㎡(約47坪)の外壁塗装を行いこの期間が必要となったので、一応の目安としてお考えいただければと思います。
さらに、各工程の詳しい解説と期間についてお話しします。
外壁塗装の詳しい工程(スケジュール)と期間の詳細
①打ち合わせ工程:期間約1日
まず外壁塗装を実施する前に、外壁色や費用などについて「打ち合わせ」を行います。この打ち合わせ期間は基本的に「1日」で済みますが、外壁色や費用などを絞り込めば「それ以上の日数」がかかります。
この打ち合わせでは、おもに次のような内容を話し合います。
- 外壁色や軒天色の選択。
- 使用する外壁塗料素材。
- 外壁塗装にかかる全体的な費用。
外壁塗装の打ち合わせにおいて、もっとも時間を要するのが「色」「費用」になると思います。
とくに外壁色の色見本を見ても全体像は掴みにくく、軒天色を選んだり屋根色との相性などを考えることでわりと時間を要する作業となります。
また外壁塗装の費用というのは大半を塗料素材が占め、選ぶ塗料のクオリティによっては金額が倍半分も違ってくるためここでも時間を要する可能性があります。
したがって予め外壁色などを決めておくなど事前準備があり、スムーズに打ち合わせが進めば1日で終了しますが、じっくりと外壁色・塗料素材・費用などを検討するとそれ以上の期間を必要とします。
②仮設足場の設置工程:期間1日
仮設足場の設置にかかる期間は、よほどの悪天候などイレギュラーがない限り基本的な期間としては「1日」で終了します。
私の場合、土地面積90坪、建物面積47坪でちょうど1日作業。
この面積よりも大幅に広くなる場合や、雷が鳴るなど気象条件の悪い場合などは2日必要となる場合も考えられます。基本的には1日で終了する工程になります。
③高圧洗浄工程:期間1日
外壁塗装前にはかならず高圧洗浄機により洗浄が施され、基本的な期間としては「1日」です。ただ私の場合はイレギュラーで2日の工期が必要となりました。
高圧洗浄と聞けばどんどん作業が進むように思いますが、外壁塗装前の高圧洗浄はそうでもなく時間をかけてじっくりと洗浄が行われます。私の自宅も一般的な2階建てですが、丸1日必要な工期となりました。
また私の場合は軒天に塗られていた古い塗料が「アスベスト入り」だったこともあり、まずしっかり剥ぐという作業が必要となったことで、さらにもう1日かけ高圧洗浄による軒天塗装剥ぎが行われ計2日間の工期となりました。
基本的には1日で終了する工程になります。
④外壁周辺機器の移動工程:期間約半日
外壁周辺にある外部機器(エアコン室外機・プロパンガスボンベ・給湯器など)を外壁から遠ざけるための工程で、期間としては「約半日」です。
外壁周辺に置かれている外部機器だけではなく、外壁にネジなどで固定してある外部機器も外したうえで移動するため、思った以上に時間のかかる工程となります。
ただし移動後も動作できるよう考えながら動かされるため、エアコンやガスなどはいつも通りに使用することができます。したがって生活面に支障をきたすことは全くありません。
また事前に移動できる備品は自分で移動させておくことも必要で、とくに物干し竿などは外壁塗装の邪魔にならない場所へ動かしておかなければいけません。私の場合は土地の隅っこのほうへ移動させ倒しておきました。
⑤ケレン作業工程:期間1日
ケレン作業というのは外壁の下処理で、ひび割れのパテ埋めといった修復作業やコーキングの打ち直しなど「1日」が期間となります。
外壁塗装前の下処理にあたるケレン作業ですが、おもに防水処理のため必要となる修復工程です。
とくに外壁というのは細かく区切ってある外壁パネルを合わせコーキング処理が施してあるため、古くなってくるとジョイント部に隙間が空いてきたりします。その隙間を埋めたりといった作業がこのケレン工程です。
外壁全般はもとより、玄関ドアの接合部や窓枠のコーキング剥がれなどが修復されます。新たにコーキングを打ってから乾くまでに1~2日が必要となるため、作業自体は1日で終了しますが乾燥時間も含めるともう少しかかります。
⑥養生(マスキング)工程:期間1日
外壁塗装時に不要な部分への付着防止のため施され、工期としては「約1日」かかります。半日でこの工程を終了させ残りは次の工程へ進む場合もあります。
この養生というのは壁にある窓枠や倉庫扉など、換気扇類を除き塗料が付着してはいけないすべての箇所に施されます。したがって窓の開閉ができず換気などは行えなくなります。
とくに1階の養生については生活に直結した窓などもあるため、私の場合は「半分ずつ」養生を施してもらいました。私は業者のほうから「全部一気」「半分ずつ」のチョイスを聞いてくれましたが、半分ずつで結果的に正解だと感じたので外壁塗装業者へ聞いてみるのもおすすめです。
養生が施されると外壁塗装終了まで剥がされることはなく、3~4日ほどはそのままの状態になります。
⑦軒天・鼻隠し塗装工程:期間1日
いよいよ外壁塗装の本番ともいえる「塗装工程」の初めに行われる作業で、だいたい「1日」で終了します。
いわゆる軒先関係の塗装で、下塗り~仕上げ塗りまで段階を経て行われます。
基本的に下塗り(シーラーという防水塗料)が施され、乾いてから仕上げ塗装が行われます。工期的には全ての工程が1日で終了しますが、下塗り剤の浸透具合によっては翌日に延期される場合もあります。
この下塗りという作業がはじまるとシーラーによる強いシンナー臭が漂い始め、外壁塗装のなかでもいちばん臭いに頭を悩ませる工程になります。この下塗りがはじまったら避難しておくなどの対応も考えておくのもおすすめです。
⑧外壁塗装工程:期間2~3日
家の外壁を覆っているサイディングに、下塗り~中塗り~仕上げ塗りが行われます。工期としては「2~3日間」かかります。
基本的に下塗りが行われると、その翌日に中塗り~仕上げ塗りが施されます。
軒天塗装と同じようにシーラー剤によって下塗りが行われるため、強いシンナー臭が家中に漂うのもこの時期になります。水性塗料による中塗りが施されると途端にシンナー臭は軽減されますが、乾燥のため1日は下塗りの状態で放置されるのでひと晩は我慢が必要です。
また天候によっても工期は延長される場合もあり、私のときも外壁塗装中に激しい雷雨となり作業が中断しました。したがって空模様によっても工期は変わってきます。
⑨養生撤去工程:期間約半日
養生撤去にかかる日数は「約半日」で、残りの時間は次の工程が行われる場合もあります。
この養生撤去というのは外壁の仕上げ塗装まで完成したのち、しっかりと乾燥させてから剥がされます。
したがって外壁塗装がすべて終了してから翌日に施工される場合が多く、外壁塗装後すぐに撤去されるものではないので1つの工程としてピックアップしました。
⑩外壁周辺機器の戻し工程:期間約半日
外壁塗装前に行われ移動された周辺機器は、この時点でもとの定位置に戻され「約半日」で終了します。
ただ移動させて戻せる機器は早いですが、外壁に固定されていた機器をもと通りにビスで固定したりする作業はけっこう時間がかかります。
この戻し工程で業者の良し悪しがわかるもので、私の場合は取り外した機器をきれいに掃除して定位置へ戻してあったりと、細かな配慮がところどころ感じられました。
⑪確認作業工程:期間長くて半日
外壁塗装の最終的な確認作業はもちろん行われますが、実際のところ普段から責任者が出入りしてチェックを行っているので、この工程では「長くて半日」という感じでそこまで時間はかかりません。
外壁塗装の責任者には”職人上がり”の人が担当する場合も多く、秀逸な塗装業者であれば素人の私たちがまず気付かないであろう細かな部分まで念入りに確認が行われます。
ただ現場で作業をしてくれていた塗装職人さんたちもプロなので、そうそう失敗することもなく最終的な確認作業でチェックが入るというのはよほど雑な仕事をしていたと思われます。
⑫仮設足場の撤去工程:期間1日
外壁塗装がすべて完了すると「仮設足場の撤去」が行われ、よほどのイレギュラーがない限り工期としては「1日」で完了します。
私の場合は1日作業というよりも、半日ちょっとでこの工程は終了。それも足場設置は6~7人が来て作業を行いましたが、たったの2人でもこの期間ですべて完了しました。
ただし悪天候など足場撤去が難しいなどイレギュラーがある場合はこの限りではなく、翌日に延期といった可能性も十分に考えられます。とくに雷雨など危険性のある天候などであれば期間も延びる可能性が高まります。
まとめ
今回は「外壁塗装の工程と期間」について実体験をもとに解説しました。より具体的な工程(スケジュール)および日数の参考としてぜひ参考にしてください。
外壁塗装という工事で、もっとも工程や期間に響くのが「天候」です。
とくに雨や雪といった天候の場合はスケジュールも変更になりやすく、それだけ施工期間も延長される可能性が高まってきます。
また優秀な塗装業者になるほど「塗料の乾き具合」について神経質になりやすい傾向にあり、とくに下塗り剤(シーラー)の乾燥具合は防水性能に直接関係することもあって緻密に確認しながら上塗り時期が図られます。
さらに外壁塗装にともなって屋外アンテナなどの仮設などが盛り込まれれば、電気屋さんの都合との兼ね合いからスケジュールや期間が延長される場合も考えられます。
全体的に外壁塗装はおもに「全12工程」で施工され、期間はやや長めの「約2週間」を目途に考えておくと安心かと思います。
まずは優良な外壁塗装業者を見つけることが最重要になるので、くれぐれも選び方に失敗しないようこのブログなどを参考にしっかりとチェックしてみてください。