こんにちはTANAKAです。屋根カバー工法の施工中に雨続きとなり、ちょうどいい機会ということで「屋根カバー工法と雨」について現場からリポートしようと思います。
2021年5月20日から、屋根カバー工法をはじめ外壁塗装・一部屋根塗装スタート。
実際のレビューはこちら。
これまで順調に進んできた工事でしたが、梅雨シーズンでとうとう雨続きとなりました。
なんと「大雨警報レベル4」「緊急安全確保」「土砂災害警報」「河川洪水警報」が出る始末。
出典・Yahoo
ちょうど屋根カバー工法を施工している最中で雨が降ってきたため「屋根下地が傷むのでは?」など内心は心配。
ですが屋根カバー工法中の雨って気になる方が多いと思うので、身を挺してリポートしていこうと思います。
屋根カバー工法中の雨って大丈夫?
屋根カバー工法に限らず、屋根リフォーム中の雨はいちばん気になると思います。
- 雨によって屋根下地が傷んでしまうのではないか‥
- 施工後の雨漏りにつながるのでは‥
- 木材が腐ったりガルバリウム鋼板が錆びたりするのでは‥
すべて私が心配に感じた部分ですが、きっと同じことを考えられるのでは。
そこで屋根カバー工法の施工業者にくわしく話を聞きながら、本当に屋根カバー工法中の雨が悪影響を及ぼさないのか明確にしていきます。
ルーフィングまで施工してあればまず大丈夫
屋根カバー工法・屋根葺替えいずれのリフォームにしても、まず「ルーフィング」まで施工されていれば大丈夫です。というのも、屋根を雨から守っているのがルーフィング(防水加工)だから。
私の場合はガルバリウム鋼板による屋根カバー工法ですが、瓦による葺替えでも同じ。
いずれも雨から屋根下地を守るのがルーフィング施工の役目で、どんな屋根素材で仕上げようとも完成後に隙間から雨が侵入してくることは免れません。
したがって侵入してきた雨水をルーフィングによって弾き返し、屋根の軒先のほうから雨水が排除され屋根下地まで浸水しないような構造となっています。まずルーフィングが施工されていれば雨による悪影響はまずありません。
屋根カバー工法や葺替えの施工作業を見ていると分かりますが、まず屋根下地にベニヤ板などが貼られ、その上に防水格好としてルーフィングが貼られます。このとき屋根職人さんが多めに来られて一気にルーフィングまで貼ってしまうと思いますが、これは雨から守るためあえてルーフィングまで施工する必要があるためです。
屋根のリフォームではルーフィングまで施工してあればまず大丈夫ですが、もし屋根下地などルーフィングまで至らない場合にはブルーシートなどで雨から保護され工事が中断します。
主棟・隅棟の木材が雨に濡れるとどうなる?
私の場合はルーフィングまで完成していましたが、主棟・隅棟に使う木材が屋根に乗った状態で雨となりました。
木材が雨に濡れるということは乾燥させてから施工するのだろうか‥?など施工後の腐食とか不安だったので、施工業者さんに詳しく聞いてみました。
「確かにお客様が心配される気持ちはよくわかります。」
「もし一定の乾燥状態にならなければ新しい木材に交換し施工します。」
木材の湿度含有率には期待があり、一定の数値を上回っている様であれば新しい木材へ交換。雨にぬれても基準値以下であれば施工後にも問題はないので、ぜひ安心してくださいとのことでした。
いずれにしても屋根を葺いたあと(完成後)も内側は結露するもので、その水分を木材が吸収して乾燥させるという役目も担っているそう。したがって木材が雨にぬれても、水分が多すぎない場合はまず大丈夫です。
ここで水分たっぷりの木材をそのまま施工する場合は悪質業者の可能性が高く、なるべく乾燥状態にするか新しい木材へ交換して施工するというのが屋根業者の正しい姿になります。
屋根素材の中は通気性を確保してあり湿気を逃す
屋根の構造というのは「基礎部分➝下地(コンパネ)➝防水シート(ルーフィング)➝上葺き」という順番で施工されており、防水シート(ルーフィング)がしっかりと施されていれば雨による心配はまずありません。
最終的にガルバリウム鋼板や瓦などで上葺きされますが、通気性を確保して湿度を抑えるためにも、あえて一定の空間が設けられています。この空間部分はどうしても”結露”を起こします。
屋根業者の職人さんも「正直いって、屋根の施工後は内側で結露が起きます」ということで、どんな屋根リフォームを行ったとしても結露を免れることはできません。
ただしその空間は結露を素早く排除するための通気性確保としても重要で、湿気を逃す役目も担っています。
また上葺きの内側に施工されている木材により湿気を吸収・乾燥させる構造となっているため、雨の侵入や結露を防ぐことはできないが、通気性確保によって素早い乾燥を促すといった構造になっています。
屋根カバー工法と雨の結論
屋根リフォーム中に雨が降っても、基本的に「大丈夫」というのが結論です。
業者というのは天気予報をつねに監視しながら施工作業を行っており、どのような施工状況で雨が降っても屋根の基礎部分に悪影響を与えないよう工事が進んでいきます。
ここで1つの大きなポイントになるのが「ルーフィング(防水加工)」で、工事の進捗状況によってルーフィングまで施工が進んでなければブルーシートなどで対応、到達していればルーフィング機能により雨から守られます。
したがっていかなる進捗状況においても、しっかりと雨から屋根全体を守ってくれるのでぜひ安心してください。
私も屋根カバー工法の施工中に雨が続いたので正直いって不安になり、お伝えした通りいろいろと屋根職人さんへと質問をさせてもらいました。
私のような素人が考えるよりはるかに雨対策を打ちながら施工を考えてくれており、施工後の不具合などがないよう幾重にもよる防御策で工事を進めてくれていることが分かり安心しました。
雨でびしょ濡れの材木をそのまま使う屋根業者には注意!
このように屋根職人さんへ、雨対策について話を聞いてみてわかったことがこちら。
- 主棟・隅棟などに”ずぶ濡れ”の材木をそのまま使う業者には注意。
- 雨の中でも構わず、屋根リフォームする業者というのはまずあり得ない。
- 良い業者では屋根素材が一定以上の水分含有率であれば交換もあり。
屋根リフォーム中に雨が降った場合は、いかに「防水処理」をしっかりと施されるかが重要です。
まず雨が降っていても屋根リフォーム工事をおこなう業者というのは問題外で、決して選んではいけません。
主棟・隅棟などに使用する木材というのも、あまりにずぶ濡れ状態であれば交換するなど対策をしてくれる屋根業者を選ぶこと。水が滴るような材木をそのまま使用するような屋根業者を選ぶと、完成後の不具合をはじめ屋根寿命を縮める可能性が高まるため業者選びには十分な注意が必要です。
また私が感じたのは「しっかりと細かな説明をしてくれること」も、屋根業者にとって超重要なポイント。
素人だからマイナス面は隠すという業者はダメで、素人だからこそしっかりと分かりやすく説明をしてくれる業者こそが、私たちが屋根業者選びで知っておくべき大事な部分であると思いました。
屋根というのは構造上、内側(上葺き・ルーフィング間)が結露して当たり前ということ。
したがってルーフィングまで完成していれば、施工中に雨が降ってもそのままの状態で問題ありません。もしルーフィングまで至っていなければ、雨よけブルーシートなどによって防水処理を施されることが重要になります。
✅ 参考までに。
まとめ
今回の屋根カバー工法では運よく(!?)雨が降り、これはある意味チャンスということで身を挺して現場からリポートをしてきました。
実際に「屋根カバー工法の施工中における雨」を体験できたことで、屋根リフォーム中の雨対策について屋根職人さんへ詳しく話を聞いてみることができました。
まずは良い屋根業者を選ぶ、ということが何よりも大切。
ぜひ屋根リフォームを行う前に「雨対策」について詳しく話を聞いて、適切な対応をしてくれる業者であることをしっかりチェックして選ぶようにしてください。
素人だから隠そう、などという腹黒い業者は絶対に選ばないこと。
屋根リフォーム中の雨に対して、素人が不安に感じるであろう事柄を親身になって教えてくれる業者がおすすめ。
ぜひここでお伝えした現場リポートを参考にして、今後に屋根リフォームにお役立てください。
こちらも参考までに。
【体験レビュー】屋根カバー工法をやった後の「雨」について現場より