こんにちはTANAKAです。実際にやった外壁塗装・屋根塗装・カバー工法の経験から「外壁塗装」について得た知識などを口コミレビュー形式で発信していきます。
私が所有する一戸建ては、2021年5月20日から外壁・屋根塗装およびカバー工法がスタート。
外壁塗装については、まず2階部分が6月16~17日の2日間で施工されました。
詳しい内容は外壁・屋根塗装(カバー工法)体験談をご覧いただければ分かると思います。
そんな経験から外壁塗装についてわかった知識と、みずから調べた情報を融合したうえ「お役立ち情報」として記載していきます。
やってわかった外壁塗装業者の失敗しない選び方
実際に体験してわかりましたが、外壁塗装の業者選びで失敗を防ぐためには次のポイントに着目してみてください。
✅ 個人ではなく法人会社で運営している。
✅ 日本塗装工業会などに所属している。
✅ スタッフになるべく多く有資格者(1級塗装技能士など)が存在する。
✅ 施工前に周辺近所へあいさつ回りをしてくれる。
✅ 外壁塗装前の下処理(コーキング・防水加工)について詳しい説明がある。
✅ 外壁塗料の希釈方法(割合)が適正である。
✅ 1ローラーで1㎡以上は塗らない。
✅ 外壁塗料を塗ったあとしっかり「乾燥時間」を設けている。←超大事
✅ 地元での評判・口コミがすこぶる良い。
このような条件が揃っていれば、まず間違いのない外壁塗装業者です。
さらに詳しく各項目を解説します。
個人ではなく法人会社で運営している
私たち外壁塗装の素人が、まず正しい施工業者の判断につながるポイントは「法人運営」です。
実際に外壁塗装をしてもらった法人施工業者の責任者(岩崎さん)に話を聞いてみると、個人運営している業者になるほど少人数で作業を行うためクオリティは落ちるとのこと。
おなじ作業工程でも取りかかる人数割合が減るため、個人運営の業者を選ぶと工数に見合った作業ができず質が落ちやすい。工期(作業期間)が大きく変わるわけではないので個人の少人数制はクオリティが下がりやすくなります。
したがって、この「法人運営」にまず着目をしてみてください。
もちろん個人運営の施工会社でも、きちんと裏付けのある説明がされるようであれば選んでも問題ありません。
ただ個人運営というのは「人手が少なく作業工数に対して手が回らない可能性が高まる」という傾向に陥りやすいことを念頭において話を聞いてみるのがおすすめです。
日本塗装工業会などに所属している
適切な外壁塗装業者というのは、一般的に「塗装関係の協会」へ所属しています。
日本国内にはさまざまな塗装関係協会が存在していて、おもに日本塗装工業会などへ所属して技術の習得などへ時間を費やしている業者ほど適切な外壁塗装を行ってもらえます。
この外壁塗装関係の協会というのは、外壁塗装に関する研修制度や情報などを共有するために有効な団体。したがって外壁塗装について正しく学んでいる業者と判断することができます。
塗装協会などへ加盟していれば名刺に協会名が記載されているので、ネット検索をすると協会名からその業者の登録有無を調べられます。
スタッフになるべく多く有資格者が存在する
外壁塗装に関するおもな資格として塗装1級技能士、防水施工1級技能士、2級施工管理技士、シーリング1級技能士などが挙げられます。このような資格を多く有する業者ほど、優秀な外壁塗装業者として認識することができます。
この外壁塗装に関する資格というのは完成後の品質に大きく関わってくる部分で、塗装精度や美しさだけではなく家の基盤にも大きく影響を及ぼすため非常に重要なポイントになります。
外壁塗装業者の中にはこういった資格を有していない場合もあり、正しい施工方法などを身につけていないまま作業が行われる場合もあります。この場合は外壁塗装が仕上がった時点で外観の印象がすでに違ったり、さらに塗装後数年経過すると塗装面の割れや欠けなどといった形でクオリティが現れてきます。
したがって外壁塗装業者を選ぶときは、この「資格」についても要チェックするのがおすすめです。
周辺近所へあいさつ回りをしてくれる
この「あいさつ回り」というのは想像以上に重要で、トラブル回避などへつながるポイントです。
私たち依頼側がこのあいさつ回りをしてもいいですが、外壁塗装の知識をもつ職人が周辺近所へ詳しく説明しながらあいさつしてくれると極めて説得力が向上します。
たとえば外壁塗装後の臭いがどれくらい続くものかなど近所からの質問にも素早く答えられるので、私たち依頼側があいさつするよりも近所との話が早く、より納得してもらいやすいといったメリットがあります。
優良な施工業者になるほど「外壁塗装の臭いが届く範囲」を分析した上であいさつ回りをしてくれるため、施工中~完成後まで安心して工事を進めることができます。
私たちのほうもご近所さんと出会った際には「ご迷惑をおかけしてます」など一言あいさつをしておくと、よりトラブル回避などにつながるためおすすめです。
外壁塗装前の下処理について詳しい説明がある
外壁塗装の工程は「高圧洗浄➝下処理(コーキング・防水加工)➝塗装」と進んでいきます。
すべての工程が重要なのはもちろんですが、もっとも目立たない作業で私たち素人の目にも留まりにくい作業が下処理工程。この下処理工程は外壁の隙間を埋めるコーキング作業など、防水に関する重要な役割を担っています。
そんな地味な下処理工程でも、しっかりと詳細に説明してくれるのが優良な施工業者。古いコーキングを新しく打ち直す作業など本塗装により隠れてしまう部分ですが、下処理の防水対策などを大切に取り扱っていることが施工業者選びでは重要です。
この外壁塗装前の下処理作業には「有資格者」の存在も大きなポイントで、シーリング技能士や防水施工技能士など、外壁塗装効果を最大に発揮できるよう十分な下処理工程を行える体制が必須になります。
外壁塗料の希釈方法が適正である
外壁塗装に使用される塗料というのは、基本的に「塗料原液を希釈」して塗っていきます。
私たち素人では目にすることのない部分ですが、この希釈倍率というのがポイント。正しい希釈倍率は「10%以内」といわれており、それ以上の希釈倍率になると原液が薄まりすぎ塗装後の不具合となって現れます。
外壁塗料の正しい希釈を行うために重要なのが「有資格者」の存在で、外壁塗料を既定の正しい希釈倍率で伸ばすという部分において正確な仕事をしてくれます。
逆に悪質業者などの場合は希釈率を10%以上に高めて外壁塗装を行うこともあり、業者にとっては原価ダウンにつながるため利益幅が大きくなりますが、私たち依頼側にとってはなにも良いことがありません。
したがって外壁塗装を依頼するときはこの「希釈率」について質問してみるのも失敗をなくすためにおすすめで、悪質業者ほど適切な回答が得られないと思うのでハッキリと瞬時に答えられない場合は敬遠した方がいいかもしれません。
1ローラーで1㎡以上は塗らない
外壁塗装工事というのは基本的に「1ローラー1㎡以内」という基準が設けられています。
つまり「1回塗料をローラーに付着させたら1㎡以内で塗り終える」というもの。これ以上の範囲を塗装すると正しい量の塗料が壁面に乗らずその後の不具合へつながります。
悪質業者などはこの基準に従わず1ローラー1㎡以上の範囲を塗って原価削減を図るため、完成後の外観や耐久性などの低下を招きまたすぐに外壁塗装や補修などを実施する必要が出てきます。
この塗装現場というのは私たち依頼側はなかなか見られませんが、きちんと正しい作業をしてくれる外壁塗装業者であれば自信をもって答えてくれる部分なので契約前に聞いてみるのがおすすめです。
外壁塗料を塗ったあとしっかり「乾燥時間」を設けている
外壁塗装後2~3年ほど経過すると、ひび割れや剥がれが目立ってくる場合があります。
このもっとも大きな原因となるのが「乾燥時間の短さ」で、既定の乾燥時間を設けず塗装作業を行う業者ほどこういった不具合が目立つようになります。
外壁塗装の乾燥時間は「4時間」を設けるのが一般的で、下塗り後(4時間)、中塗り後(4時間)、その後に上塗りをするというのが正しい塗装工程になります。
したがって外壁塗装作業に時間も含めて考えると、まず1日で塗装が全て終了するというのは物理的にあり得ません。最低でも2日間かけ乾燥させながら作業が進む、というのが正しい外壁塗装工程です。
悪質な外壁塗装業者になると「1日で仕上げます」などと謳っていることもありますが、まったくの逆。
しっかりと塗装面を乾燥させながら作業が進んでいくことで、時間経過による塗装面のひび割れや剥がれなどといった不具合を回避することができます。
この「塗装後の乾燥時間」というのは外壁塗装作業において極めて重要な部分になるので、あらかじめ外壁塗装業者へ乾燥時間について質問をしてみるのも失敗しないためのよい確認方法になります。
地元での評判・口コミがすこぶる良い
失敗しないための外壁塗装業者選びとして、最後に気にしておきたいのが「地元民の評判や口コミ」です。
すでに外壁塗装を行った家庭からの良い口コミや、公共工事の受注状況などを確認してみるのがおすすめ。優良な外壁塗装業者であれば公共工事の落札実績がある場合も多く、信頼性の確認などに効果的です。
もちろん全国チェーンの外壁塗装業者でも口コミが良ければ選んでも構いませんが、できれば地元業者で密着型であるほうが、地域の気候などに合わせた適切な塗料選びにつながりやすいためよりおすすめです。
私が、失敗しない「正しい業者選び」を実践できた経緯がこれ。
まず見積もりを見て、外壁塗装の「施工内容」と「費用」を把握することが重要です。
いくつか比較してみると思った以上に業者間で料金の違いがあります。
まずは無料でもらえる相見積もりによって、外壁塗装の全体費用について大きく把握することをおすすめします。
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外壁塗装の作業工程と期間
外壁塗装の工程(スケジュール)および作業期間はつぎの通りです。
外壁塗装の作業工程 | 工期 |
仮設足場の設置 | 1日 |
高圧洗浄 | 1~2日 |
外壁補修・防水工事・コーキングの打ち直しなど | 2~3日 |
下塗り(1回) | 1~2日 |
仕上げ塗り(2回) | 1~2日 |
足場解体 | 1日 |
全行程(目安) | 約7~14日間 |
足場組みからスタートして、足場解体まで一連の流れ(全行程)「約1週間~10日間」ほどかかります。
一応このような流れで外壁塗装は進みますが、雨の状況など天候をはじめ、家の総坪数(外壁面積)、階数によっても施工期間(日数)は前後します。
この外壁塗装の作業期間は敷地内へ自家用車などを置いておけない場合もがほとんどなので、あらかじめ駐車場手配や家の周囲にある備品の撤去などを行っておく必要があります。
また足場組み作業がはじまると大きな音が出ることで自宅内にいるのが大変な場合もありますので、とくに赤ちゃんがいる家庭などは外壁塗装作業中の避難先を考えておくのもおすすめです。
外壁塗装の費用について
外壁塗装費用は次のような項目で構成されています。
- 仮設足場
- 高圧洗浄
- 外壁・コロニアル補修
- シーリング打ち換え・増し打ち
- 外壁塗装(下塗り)
- 外壁塗装(仕上げ2回)
- 鼻隠し塗装
- 雨樋塗装
- 土台水切り塗装
外壁塗装における値段の違い
外壁塗装の値段はいずれも「坪単価」で計算され、塗料や関連資材など使用素材によって値段が異なります。
また塗装費用には職人の技術料も含まれるため、各パーツの塗装単価は外壁塗装業者によって変わってきます。
したがって、外壁塗装費用における値段の違いは「材料代、技術料」になります。
塗料やシーリング素材の原価というのはほぼ決まっているので、大きく値段が違うポイントは業者によって様々という事になります。
外壁塗装費用の相場
たとえば私の場合(一軒家:47坪)であれば外壁塗装費用は約100万円という総合計金額となり、ちょうど中間~やや高価な部類にあたる塗料を選んだため一般的な相場費用ではないかと思います。
いわゆる「10坪10万円」という金額が一般的な相場になります。
外壁塗装費用というのは相場より安い金額で施工する業者もありますが、その場合に注意すべきポイントが「安かろう悪かろう」です。費用が安くなるほど帳尻合わせがあると考えた方がよく、しっかりと業者の内部までチェックして費用とのバランスを考える必要があります。
一般的に有資格者が多く「確実性の高い作業を行う外壁塗装業者」ほど費用は高くなる傾向にあり、法人ではなく「個人運営スタイル」になるほど技術力不足から費用が安くなる傾向にあります。
また外壁塗装と屋根塗装を同時におこなった場合の相場としては、だいたい250万円前後になります。
坪数や使用素材にもよりますが私の自宅(1戸建て)屋根143㎡、外壁156㎡に対する見積もりが250万円弱という金額になりました。
外壁塗装よりも屋根塗装のほうがやや費用は高い(約1.5倍)というのが一般的で、ちょうど中間的な材料を選んでこの金額になったので一般的な相場価格かと思います。
もし外壁塗装と屋根塗装を考えていれば別々に実施すると余計に足場費用が必要となるため、同時に施工したほうが間違いなくおすすめです。
参考:【経験してわかった】外壁塗装費用を安く抑える4つの方法
外壁塗装に適した時期(タイミング)
外壁塗装に適した「時期の目安」はつぎの通りです。
- 外壁を手で擦ると塗装が付着する。(チョーキング現象)
- 外壁にひび割れや欠けた箇所が確認できる。
- コーキング部分のめくれや剥がれ、また隙間が確認できる。
このような現象が確認できた場合は外壁塗装のタイミングなので、なるべく速やかに修復するのがおすすめです。
チョーキング現象は外壁塗料の防水効果が完全になくなっているというシグナルで、そのまま放置しておくと外壁から湿気や雨水が吸収されてさらに内部壁面の腐食などにつながります。
また外壁のひび割れや欠け、コーキング部分の剥がれや隙間なども雨水が入り込んで同じように腐食につながったりする恐れがあるため、完全に外壁塗装の時期といえます。
外壁塗装に適した季節
外壁塗装に適した季節というのはとくにありません。
このたび依頼した外壁塗装業者の責任者(岩崎さん)へ確認してみたところ、とくにおすすめの季節というものはなく、強いていえば「暑すぎず寒すぎず」という季節がおすすめとのことでした。
その理由としてもっとも大きいのが、外壁へ塗料を塗ったときの乾燥具合。
暑い季節であまり早く乾燥しても確実な付着につながらず、また逆に寒い時期はなかなか乾燥までに時間がかかり適正な乾燥時間をオーバーすることで塗料にあまり良くないということでした。
ただし外壁塗装に適した季節はそこまでシビアに考える必要もなく、1年中を通して外壁塗装工事は可能です。
また外壁塗装といえば「雨の影響」を考えると思いますが、塗料を塗る前後にはカバーなどで乾燥状態を維持しながら作業が行われるためそこまで気にする必要はありません。
私の場合もちょうど梅雨入りをした5月下旬から外壁塗装工事がスタートしましたが、こういった季節でもなんの問題もなく順調に塗装工程が進んでいきました。
外壁塗装の耐用年数
外壁塗装後の耐用年数は、使用する「塗料素材」によって大きく異なります。
塗料素材でもっとも単価が安いアクリルなどは、耐用年数も短く10年以内しか耐久性がありません。また光触媒やナノテクといった高価な塗料の場合は、20~30年の耐久性があります。
したがって外壁塗装は使用する塗料素材によって耐久年数が異なるため「何年ごと」という明確な基準はなく、塗料の耐久性によって変わってくると考えておくことが重要です。
- 10年耐久する塗料素材‥10年ごとの外壁塗装が必要。
- 20年耐久する塗料素材‥20年ごとの外壁塗装が必要。
外壁塗装の必要性は「防水性能の低下、ひび割れや欠け」などが確認できた場合になるため、耐用年数の短い塗料を使用した場合は早期に必要性が高まりやすいということになります。
ただし同じように足場費用を支払って何度も外壁塗装を行うよりも、なるべく少ない回数で済ませるようにしたほうが余計な費用が掛からずお得に外壁塗装を行う事ができます。
外壁塗装におすすめの塗料
外壁塗装におすすめの塗料は、なるべく「耐久性の高い素材」になります。
なぜなら耐久性の短い塗料ほど短い期間で外壁塗装をおこなう必要があるため、結果的に複数回の足場費用など余計な出費がかさんでしまうため。
したがって少ない回数で外壁塗装を済ませるためにも、単価はやや高くなっても高耐久性の塗料がおすすめです。
また単価の高い塗料というのは耐久性が高いだけではなく、その性質によって紫外線を吸収して汚れを落とす効果や、雨水を化学分解して汚れを落とす効果などが期待できます。
外観を美しく保ちながら次回の外壁塗装まで長いスパンで考えられる塗料になるほど、さまざまな意味でメリットの多い選び方であるともいえます。
塗料の「油性」「水性」について
外壁塗装に使用される塗料には、大きく「油性」「水性」があります。
耐久性があっておすすめといわれるのが「油性塗料」ですが強い臭いがデメリットで、最近の外壁塗装は「水性塗料」がおもに使用されるようになっています。
これまでの水性塗料は長持ちせずあまり外壁塗装に向かない素材といわれてきましたが、最近では品種改良などによって高耐久性の水性塗料が使われるようになっています。
水性塗料の最も大きなメリットが「臭いの少なさ」で、これまでのように強烈なにおいに悩まされずそれでいて耐久性などもしっかりと確保されていることで外壁塗装の主役となっているのが現状です。
したがってもし油性塗料と水性塗料の選択を迫られた場合は、なるべく「水性塗料」をおすすめします。
外壁塗装の色に関するポイント
外壁塗装で大きなイベントとなるのが「色」ではないでしょうか。
外壁の色を選ぶのは大きな問題で、また最も楽しい時間となるのはどこの家庭でも同じです。
どんな色を選んでも構いませんが外壁を伝わって居住性に大きく影響するのが「熱」になるため、できれば断熱効果(反射率)の高まる「薄い色」を選ぶほうが居住性もアップするのでおすすめです。
また外壁色選びは屋根色との兼ね合いを考えると判断しやすい場合も多く、屋根の暖色系・寒色系に合わせて考えることで大きく外すといった失敗を減らすことができます。
また1階と2階で外壁色を変えたり、壁面ごとに色を変える場合。
この場合は同じ系統色で濃淡の異なる色合いにする、白と赤などコントラストの調和がとれる色合いにするなどで考えると失敗が減らせておすすめです。
また私の場合は、打ち合わせ時に色サンプルで選んだイメージよりも明るくなりました。
しばらく時間が経過するとともに色に深みが出てくると思いますが、とくに外壁塗装直後は当初イメージしていた外壁色よりも「明るく見える」と思います。
したがってイメージ通りの外壁色にしたい場合はまず色を決めて、さらに「1トーン落とす」のもおすすめです。
とくに注意!外壁塗装後の乾燥時間
外壁塗装成功のカギは乾燥時間にある!と言ってもいいほど「乾燥」というのは重要な部分です。
外壁塗装と乾燥には、こんな関係があります。
乾燥時間 | 塗料への影響 | その結果どうなる? |
規定時間よりも短い | すこぶる悪い | 塗装後の見た目が悪かったり2~3年で塗装が剥がれたりしやすい。 |
規定時間(4時間) | 適正 | 問題なし |
規定時間よりも長い | 汚れがつきやすい | 上塗りすると凸凹になりやすい。 |
外壁塗装の乾燥時間というのは塗り終えた後に大きく影響を及ぼすもので、外観の美しさを損なう原因となったり、最悪の場合は短い期間のうちに塗装が剥がれたりする原因となります。
また季節や気温などによって乾燥時間を調節することも大事で、夏場などの暑い時期は乾燥時間を短く、冬場などは逆に眺めの乾燥時間を設けることが重要とのこと。(岩崎さん談)
また塗装時間がやけに早い業者は、乾燥時間が短くても塗料がしっかりと乾いている場合があるようです。しかし外壁塗装後は規定の乾燥時間が設けられているので、あまりに早く乾いて上塗りをしていく場合は「薄めすぎ」の可能性が高いようです。
塗料を薄めるほど乾燥時間は短くなりますが、まるで良いことはありません。
ただ外壁塗装業者の塗料原価が下がり作業時間が短くなるだけで、塗装後に不具合が出やすく早い期間で色落ち(色褪せ)や剥がれ・ひび割れといった原因になるそうなのでデメリットだらけです。
つまり「悪質業者ほど乾燥時間が短くなる」ということではないでしょうか。
したがってこの「塗装後の乾燥時間」というのは極めて重要な作業項目で、できる限り契約前には詳しく確認しておきたい項目の1つになります。
外壁塗装の疑問あれこれ
ここでは「外壁塗装の疑問点」について、私が当初悩んでいたポイントをQ&A形式で掲載していきます。
外壁塗装後の臭いは何日続く?
一般的に夏場は乾きがよく1週間、冬場は2週間ほど臭いが続くと考えておいた方がいいです。
ただし私が経験した外壁塗装では塗料の臭いをほぼ感じることはなく、シンナー系の臭いはまったく感じず、極めてわずかにコンクリートのような臭いを感じました。
外壁塗装に使用される塗料素材には「油性」「水性」があり、とくに「油性塗料」はシンナーによって希釈するため臭いも強く、より長いあいだ続きやすいという特性があります。
その一方で「水性塗料」は臭いが極めて少なく、私のようにほぼ臭いを感じない場合もあります。最近主流となっている外壁塗料が水性ということからも、臭いの少ない外壁塗料を選ぶ人のほうが多くなっているのが現状です。
とくに赤ちゃんや小さなお子さんがいる、また石油系の臭いに敏感、シンナー臭で頭痛がするなどの場合は、できるかぎり臭いの弱い「水性塗料」をお選びになるのがおすすめ。最近の水性塗料は臭いも少なく、それでいて油性塗料並みにしっかりとした性能が認められているため極めて安心できるかと思います。
ただし塗装する箇所によって塗料が異なり、私の場合は「軒天塗装」をしたときは強いシンナー系の臭いがありました。ただし軒天塗装の強い臭いが続いたのは1日ほど。家の外周における外壁塗装については、全くと言っていいほど臭いはありませんでした。
助成金が出る?
各自治体によって、外壁塗装における助成金が出る場合があります。したがってお住まいの地域にある自治体へ問い合わせてみてください。
私の住んでいる自治体で外壁塗装の助成金制度はありませんでしたが、一度お住まいになっている地域の自治体に確認してみられることをおすすめします。
火災保険が使える?
火災保険が適用される範囲内であれば、外壁塗装工事による補修作業は保険適用になります。
ただし自然災害による補修作業の場合のみ保険が適用される、あるいは適用されない補修作業などもあるため火災保険会社へ確認してみてください。
一定の金額以上が必要とならない(最低保障費用)の場合などは、火災保険が適用されないことも多いです。
外壁塗装のメリットは?
外壁塗装で、もっともメリットといえるのが「家の耐久性アップ」です。
とくに外壁に塗装されている塗料の寿命によって防水性能低下、ひび割れ・欠けなどがある場合は内壁に大きな悪影響を与え家の寿命までも縮めてしまうため、外壁塗装によって再びガードすることで家自体の寿命アップへとつながります。
またさらに外壁寿命をすぐ他場合は壁が割れて落下してくるなどの危険が伴うため、外壁塗装によって危険回避につながることも大きなメリットといえます。
塗装業者への差し入れは?
外壁塗装業者へ差し入れは、基本的にしなくてもいいです。
ただ気持ちの問題でもあるので差し入れをしたい場合は止めはしませんが、共働きなどで差し入れのできない家庭も多いのであまり気にする必要はありません。
どうしても差し入れをしたい場合はクーラーボックスにお茶のペットボトルや缶ジュースなどを詰めて、工程終了まで中身を補充しながら定位置に置いてあげると喜ばれるかもしれません。
ただ作業工程によってスタッフ数も異なるため、準備する差し入れの数を考える必要があります。なるべく個数で用意するよりも「人数に関係なく提供できるお茶菓子」を選んだほうが安心かもしれません。
外壁塗装のdiyって可能?
実際に作業風景を見てきましたが、正直いって外壁塗装のdiyは可能だと思いませんでした。
専門知識(ひび割れ・欠けなどの補修、コーキング部分の剥がれ補修、防水加工、塗料の適切な希釈・塗布範囲)を有していればdiy可能かもしれませんが、本来の目的でもある「外壁面の保護」ができるかどうかがポイントであると思います。
とくに外壁塗装は完成後に少しずつ不具合が現れるという特性があるため、修復や塗装の技術だけでなく「長年の経験」が必要なジャンルであると私は強く感じました。
また足場問題としても2階外壁面などはとくに難しく、さらに落下事故などの恐れもあるため外壁塗装はdiyでなく専門業者へ任せたほうが安心かと思います。
外壁塗装の必要性は?
私は施工するまで「外壁塗装って必要ないのでは?」と思っていましたが、実際に施工してみると外壁塗装の必要性は十分にあると感じました。
なぜなら外壁(サイディング部分)の防水効果がなくなることや、外壁のひび割れや欠け部分からも雨水をどんどん吸収して外壁下地の劣化につながるため。
外壁下地の劣化が進行すると外壁以外の構造物(骨組み)まで劣化が進むため、結果として家全体の耐久性が下がり、最悪の場合は崩壊・崩落などの恐れも考えられるためです。
外壁施工業者に詳しく話を聞いてみると、このような悪循環に陥らないためにも外壁塗装の必要性はあるかと。もし外壁塗装は必要ないと考えていれば、いちど外壁について詳しい知識を得てみることもおすすめです。
外壁塗装をやってわかったこと
実際に外壁塗装を行ってみて、私はおもにこんな情報を得ることができました。
- 壁をこすって劣化塗料が手に付着すれば外壁塗装のタイミング。(チョーキング現象)
- 外壁塗装に使用する塗料によって費用は倍半分違ってくる。
- 耐用年数の長い塗料を使えば外壁塗装回数が減り、結果的に費用削減へとつながる。
- 臭いが少なく耐久性もあるため油性よりも水性塗料のほうがおすすめ。
- 水性塗料はシンナー系ではなくコンクリート系の臭い。
- 水性塗料の場合は臭いを感じることが極めて少ない。
- 外壁塗装工事には約1~2週間必要。
- 外壁面だけではなく関連する軒天先なども塗装される。
- 規定に沿った希釈倍数や塗布範囲をきちんと守る業者選びが大切。
外壁塗装の施工現場に立ち会ってみて、本当に多くの情報が得られました。
塗装職人さんにたくさん質問をして専門的な話を聞くことができたことで、体験してみないと知り得ないような業界話まで知識を得られ、かなり有意義な時間になりました。
また次回の外壁塗装時は今回の教訓をもとにして、失敗しない施工業者選びなどの参考にしようと思います。(私は今回と同じ外壁塗装業者を選びます)
とくに外壁塗装業者は、目に見えない部分(希釈倍数・塗布範囲)などについて詳細なチェックをしておくことが重要だと感じました。ここが間違ってしまうと塗装後の不具合につながってしまいます。
私たちがまずやるべきは、複数の外壁塗装業者から無料見積もりをもらうこと。
見積もりが出揃ったら「塗料成分と単価」「関連する工事費用」をチェックして、外壁塗装業者間でしっかりと比較をしてみてください。
また出来る限り質問をして、1つの疑問に対して10の答えが返ってくる業者が本物です。
私が外壁塗装業者を選ぶときは全くの無知でしたが、実際にいろいろな見積もりを比較してみたことで正しい選択ができるようになりました。ぜひタウンライフリフォーム をはじめ外壁塗装の窓口などで相見積もりをとってみることをおすすめします。
外壁塗装の失敗しない業者選びとお役立ち知識まとめ
2021年5月20日から「外壁塗装・屋根塗装・カバー工法」を実施した経験から、とくに外壁塗装の業者選びについてお伝えしてきました。
外壁塗装の施工業者選びで、総合的に重要と感じたのが「各行程の詳しい説明」です。
私たち外壁塗装の素人にとって各工程の知識というのは、どんな資材を使って作業が行われるか、その作業でどんな効果が期待できるのか、などを知る上でかなり重要。また詳しく説明があるほど安心感にもつながり、その施工会社の「自信」を垣間見れる1つの大きな要素となります。
たとえば私の場合であれば、外壁塗装前の「足場設営」の段階から詳しく説明を聞きました。
外壁塗装の品質とは関係なさそうですが、じつはクオリティを大きく左右するのが仮設足場です。
職人に詳しく聞いてみると外壁塗装を行うために適した仮設足場設営というものがあって、塗装職人が足場上に立ったとき「ムリのない姿勢で作業可能なこと」が品質を左右するかなり重要なポイントと。
そのためには足場の各段調整などを微妙に行いながら設営されることが大切で、このように外壁塗装というのはすでに仮設足場から始まっていることを今回の施工で伺い知ることができました。
仮設足場に限らず、外壁塗料など使用する資材についても然り。
つまり外壁塗装を最大の品質で仕上げようとするこだわりを、少しでも多くもっている施工会社ほど優良。失敗しない施工会社選びへつながる、もっとも大きなポイントであると私は強く感じました。
したがって外壁塗装会社の選び方として、まず重要なのが「詳しい解説」があることです。
施工会社選びで失敗しないためにも、ここでお伝えした実体験情報をぜひ参考になさってみてください。