こんにちはTANAKAです。今回は「外壁塗装費用って安く抑えることできる?」という疑問解消につながればと思います。
私は2021年5月から、実際に外壁塗装・屋根塗装・カバー工法を実施しました。
この経験から外壁塗装の費用を安く抑える方法には、おもに4つあることがわかりました。
実際に打ち合わせをした見積もりをもとに解説していきます。
外壁塗装に使用する「塗料の材質」を落とす
実際の見積もりですが、これは外壁塗装&屋根塗装の費用です。青で囲った部分が外壁塗装のみの金額になります。
外壁塗装の費用で、もっとも大きな金額になるのが「塗料(黄色で囲った部分)」になります。
この外壁塗装に使用する塗料の材質によって費用は大きく変わるので、塗料のグレードを落とすことで外壁塗装全体の費用を大きく削減することが可能です。
外壁塗装に使用する塗料には、金額順に次のような種類があります。
- アクリル‥1㎡1,000円あたりから。もっとも費用の安い塗料で耐用年数も短い。
- ウレタン
- シリコン
- フッ素
- ラジカル
- セラミック
- 光触媒
- 無機
- ナノテク‥1㎡2,500円あたりから。もっとも高価な塗料で耐用年数も長い。
このように外壁塗料に使用される塗料の種類によって金額は2~3倍ほど違ってくるため、金額の安い塗料を選ぶことで外壁塗装全体の費用をかなり安く抑えることができます。
ただし注意しておきたいのが「耐用年数」で、せっかく足場費用を払って塗っても、耐用年数が短ければまたすぐ同じように足場費用を払って塗り直すことになります。
また塗料費用には技術料も含まれているため、塗装回数に比例して技術料を支払うことになります。
つまり外壁塗装の塗料費用には足場代・技術料が含まれているので、塗装する回数が多くなるほどこれらの費用は単純に余計な費用と考えることもできるかと。
したがって「塗料費用」「耐用年数」を同時に比較して最大にコスパのよい塗料素材を選ぶことによって、外壁塗装の塗料費用をもっとも安く抑えることが可能といえます。
また、こんなことにも注意が必要です。
外壁塗装に使用する塗料は耐用年数だけではなく、塗装後の防水効果・UVカット効果・遮音効果・遮熱効果なども大きく異なります。とくに海側にお住まいであれば塩害から守るための塗料素材、高台にお住まいであれば紫外線防止効果の強い素材など選び方が変わってきます。
また外壁に使用されている「素材との相性」もあるため、使用できる塗料は限られます。
一般家庭の外壁に使用される素材には「窯業系、金属系、樹脂系、木質系サイディング」「モルタル」「タイル」「ALC(軽量気泡コンクリート)」などがあります。これらの素材に適した外壁塗料しか使用できません。
さらに外壁塗装業者によって提携する塗料メーカーが異なるため、すべての塗料材質から選べるわけではありません。塗料メーカーが作成している素材から選ぶことになります。
たぶん外壁塗装に使用する塗料は限られた種類から選ぶことになりますので、耐用年数・塗装後の効果・コスパについて外壁塗装業者としっかり打ち合わせをして考えることが重要です。
塗装範囲を狭める
外壁塗装といえばおもに「壁のみ」を想像しますが、実際には壁部分以外にも「雨樋、鼻隠し、水切り」などの塗装も含まれます。
- 雨樋‥屋根沿いに設置してある半筒状の雨受け。
- 鼻隠し‥雨樋の裏側にある板。
- 水切り‥家の土台と外壁間にある鉄板。
つまり家の外観として見える箇所は外壁塗装範囲となり、すべて一式で見積もりが出されます。
私の場合これらの塗装費用だけでも約30万円の費用になったので決してバカにはできず、もし不要であれば塗装しないことでその分だけ外壁塗装費用を安く抑えることができます。
この部分で注意したいのが「完成後の姿」で、もし外壁以外の部分を塗装しない場合はこれまで以上に劣化具合が目立って見えるようになります。
またこれら外壁以外の部分も劣化が進むことでサビや割れの原因にもなるため、塗装しない場合はつぎの補修工事で取り換え(新品に交換)となる可能性が高くなります。
結果的に費用が高くなる恐れもありますので、劣化具合を考慮したうえで塗装範囲を考えることが大切です。
各項目の単価を落とす
もしお伝えした2つの方法で外壁塗装費用を安くできない場合は、最終手段として「単価ダウン」を考えてみるのもおすすめの方法です。
外壁塗装にかかる費用というのは、すべて単価が決まっており「家の面積×単価」で見積もりが出されます。
この単価には材料代以外に技術料も含まれているため業者によって金額はさまざまで、明確な単価基準というものは正直いって存在しません。
したがって単価を安くしてもらうことで外壁塗装全体の費用ダウンにつながり安く抑えることが可能となるので、外壁塗装業者との最終的な値段交渉としてこの「単価ダウン」に着目してみるのも1つの方法になります。
ただし注意点としては単価ダウンをしてもらうと、塗料素材などもランクダウンしてしまう恐れがあります。
材料のクオリティは落とさず、単価だけダウンしてもらうことが重要なポイントです。
外壁塗装と屋根塗装を別に見積もる
もし屋根塗装も同時に考えていれば「外壁塗装と屋根塗装の別見積もり」も、費用を安く抑える可能性がけっこう高まるおすすめの方法になります。
私の実例でいえば、そもそも屋根塗装のみを考えていました。
しかし外壁塗料業者に家の状態を見てもらったら外壁塗装も行うタイミングということがわかり、外壁と屋根を別々の見積もりでもらうことになりました。
各作業について値段交渉を行いましたが、最終的に「外壁&屋根」を同時施工すると大幅値引きOKというのが、費用を抑えることにつながった1つの理由です。
したがって「外壁塗装の見積もり」「屋根塗装の見積もり(カバー工法でもよい)」を別々にもらって、最終的に合流させることで大幅な値引き額を引き出せる可能性が高まります。
私の場合はこの方法(たまたま)によって30万円以上の値引きとなったので、はじめは外壁と屋根は別々に見積もりをもらって打ち合わせをすると費用を安く抑えることにつながるかもしれません。
まとめ
今回は「外壁塗装費用を安く抑える方法」について4つの方法を提案しました。何もしないよりは外壁塗装の費用を抑えることが期待できると思います。
そもそも、外壁塗装業者が出してくる見積もりは「MAXの金額」で提案されます。
はじめは一切値引きのない金額が提示されるので、そのまま契約すると間違いなくいちばん高い費用で工事が行われることになります。
外壁塗装費用は必ずといってもいいほど値引き範囲が決まっているはずなので、何も交渉しないよりはここで紹介した4つの方法を実践してみることでかなり値引きが期待できると思います。
ただし「素材のグレードを落とさず安く抑える」というのが鉄則なので、ここだけは注意してください。
塗料費用など安い材料にしてグレードを落とすのは値引きになりませんので、まずは材料のグレードを維持しながら安く抑えることを考える。どうしても希望額に満たない場合は最後の手段として材料のグレードを落とすことで外壁塗装費用を安く抑えることが可能です。
もう1つ外壁塗装費用を安く抑えるときの注意点として、業者間の「相見積もり」は内訳をチェックすること。
総合的に安い費用見積もりが出された場合でも、そのぶんだけクオリティの低い素材が使用されればつぎの補修作業までの期間が短くなると思ったほうがいいです。
すると外壁塗装工事を短期間のうちに行う必要が出てくるため結果的に費用がかさみ、長い目で見れば費用を安く抑えるどころか逆に高額な費用が必要となってしまいます。
とくに大事なのは「素材の耐久性」と「費用」のバランス。
たとえば30年先を見据えた場合。
30年耐久する素材を使って1回で終わらせるか、または10年耐久する素材を使って3回作業を繰り返すか。
足場費用や塗装の技術費用というのは、作業回数が多くなるほど不経済です。
後者を選ぶと最終的に費用も多くなってしまうので、素材選びについては慎重に考えながら費用を安く抑えることを同時に進めていくことが大切であると私は思いました。
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